日本小児循環器学会評議員および会員各位

2016 年 4 月 17 日

 平成 28 年 4 月 14 日に始まった熊本地震で被災された熊本県民の皆様のご無事と一日も早い復旧を心からお祈りしております。
また、熊本をはじめ近隣の医療機関の皆様の献身的な努力に敬意を表します。
 このたびの震災で、熊本市民病院と医師会病院は機能停止し、閉鎖となってしまいました。 熊本日赤病院や熊本大学もまだ機能しているようですが、重症例などの管理については他施設への搬送を始められたようです。
 現在同病院の患者様については、福岡市立こども病院、久留米大学、聖マリア病院、九州大学病院など福岡県へ搬送されて治療が継続されています。
 今回は、小児総合医療施設協議会(小児病院の集まり)の災害委員会ネットワークと小児科学会災害委員会(大学病院との連携)が連携して動いており、熊本地域の後方支援などの体制を整えているとのことです。
 日本小児循環器学会には、患者搬送について当初相談がありましたので、福岡県をはじめ患者受け入れ可能な施設リストを提出して、必要な患者受け入れや後方支援について全面的にサポートする旨を関係者に伝えております。ただ、現地DMATや福岡の各施設が既に情報交換して患者の移送などを具体的に決定されておられるため、情報に窓口を一つにするために、小児総合医療施設協議会災害委員会と小児科学会災害委員会の協議の結果に基づいた要請に応じて、必要な支援を必要に応じて該当施設の先生方に依頼させていただく方針で対応したいと考えております。
 現地の医療機関で働かれている会員の先生からも何か支援が必要な場合は遠慮なくご連絡いただければと存じます。

日本小児循環器学会
理事長 安河内 聰