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N-I-3 |
心房中隔欠損・心室中隔欠損症手術のクリティカルパスを作成して |
兵庫県立こども病院
瀬川真紀,長尾真裕美,田水直子,平井重世,河野 恵 |
当病院では平成11年よりクリティカルパス導入をはじめ,現在約40症例のクリティカルパスを使用している.循環器系は昨年心臓カテーテル検査を導入し,今年度はペースメーカー電池交換術,ロート胸手術に加え,心房中隔欠損・心室中隔欠損症手術の導入に取り組んだ.まず,他施設で使われている資料集めから開始した.しかし,小児の場合他疾患を合併している場合が多く循環器系のクリティカルパスは難しいとされ,同一疾患でも発達段階の違いや症状の出現,経過の違いでケアマップとして使われていることが多く,資料が少ないため成人症例を含む資料集めを行った.それと同時に今までの心房中隔欠損・心室中隔欠損症手術の入院経過をデータ収集し分析した.その分析結果より対象の児を限定すれば,経過がほぼ統一されることが証明され,8 月より心臓外科医,検査部,薬剤部,循環器・ICU・手術室病棟等関連する部門が月一回集まり,クリティカルパス作りに動きはじめた.分析結果から対照の児の基準を決定し,次に分析結果と関連部門との話し合いの中で,医師によって経過はほぼ同じだが治療法に多少の違いがあることより,医師の統一見解を出した.それを元に外来~入院~術当日の朝,術後~術後 2 日目(ICU在棟中),術後 1 日目(転棟後)~退院と 3 段階に分け作成することにした.術前,ICUから帰室後は病院規定のフォーマットにのっとったクリティカルパスを作成した.ヴァリアンスの基準を明確にし,退院日数の変化にも対応できるよう作成した.作成の経過,実際の運用の状況,看護の課題を含め報告する. |
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