P-I-B-12
右側副伝導路の高周波カテーテルアブレーションに対するelectro-anatomical mappingの有用性
日赤和歌山医療センター第二小児科
豊原啓子,鈴木嗣敏,田里 寛,福原仁雄,中村好秀

右側副伝導路を有する13例のWPW症候群に対して,electro-anatomical mapping (CARTO)を使用して高周波カテーテルアブレーション(RFCA)を行った.副伝導路の部位は右外側 5,右後 1,右前 1,右前外側 3,後中隔 2,前中隔 1 であった.1 回目にCARTOを使用せずRFCAを行ったが再発を認めた症例は 3 例で,CARTO使用時の方がRFCA回数および透視時間は減少した.2 例はbump部位にRFCAを行い,11例は頻拍中または心室ペーシング中の最早期心房興奮部位を指標にRFCAを行った.1 例は洞調律中の最早期心室興奮部位もマッピングを行い副伝導路は心室ペーシング中の最早期心房興奮部位と一致した.全例で副伝導路の離断に成功した.挿入カテーテルの本数の限られる乳幼児症例に対してもCARTOを使用することで弁輪を三次元的に構築でき,被曝量の軽減にも役立った.

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