P-II-A-7
冠動脈バイパス術後内胸動脈が閉塞したため,native coronary arteryの冠動脈瘤を伴う重症石灰化狭窄に対し,PTCRAを施行した若年者川崎病の 2 症例
千葉西総合病院心臓病センター循環器科
久保隆史,三角和雄,飯塚大介,板倉靖昌,吉原弘隆,倉持雄彦,加納 寛,芝山 弘,北川元昭,新田正光

【症例】28歳男性.右内胸動脈バイパス術後,1 年でグラフト閉塞を来したため,右native巨大冠動脈瘤の前後 2 カ所の狭窄に対し,PTCRAを施行した.25歳男性.13歳時に右内胸動脈を使用したバイパス術を施行したが閉塞したため,右native冠動脈瘤重症石灰化狭窄に対してPTCRAを施行した.【結語】内胸動脈バイパス術後,グラフト閉塞を来した若年者川崎病患者のnative coronaryの冠動脈瘤を伴う重症石灰化狭窄に対して,rotablator aloneで治療しえた 2 症例を提示した.長期経過を考えると,若年者川崎病患者に対しては,バイパス術よりもPTCRAの方がはるかに有効であると考えられる.

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