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I-B-13 |
両大血管右室起始異常に対するAV groove patch plastyによる右室流出路形成術の検討 |
東京女子医科大学心臓血管外科
豊田泰幸,坂本貴彦,石山雅邦,新岡俊治,黒澤博身 |
{S,D,L}型conotruncal anomaly,PS,は三尖弁,右室低形成を伴い,右冠動脈とatrioventricular grooveで切開,パッチ拡大による肺動脈形成術が可能である.当院において最近 5 年間に施行したAV groove patch plastyによる右室流出路形成術 6 例の短期成績について検討する.症例は{S,D,L},DORV 2 例.{S,D,L},ACMGA,hypoplastic RV 1 例.TB anomaly,CoA 1 例.{S,L,L}l-TGA,post-Rastelli,couduit stenosis,PS 1 例.d-TGA,VSD bilaeral branch PS 1 例.手術時平均年齢は13歳.追跡期間は平均 3 年11カ月(4 年~7 カ月).術直後のCVP,退院後の胸部X線でのCTRにてその効果を追跡した.【結果】術後のCVP 7~12mmHgであり,改善を認めた.CTRも46~56%,平均52%であり,心拡等は認めていない.また追跡期間中に死亡症例はなし.【結語】{S,D,L}型conotruncal anomaly,PS,はAV groove patch plastyによって良好な血行動態改善が期待でき,かつその観察期間において流出路狭窄,冠動脈疾患等は認めていない. |
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