P-I-3
わが国の胎児心エコー検査の状況
日本胎児心臓病研究会
里見元義

【背景】日本胎児心臓病研究会では2004年10月からe-mailを用いたオンライン登録を開始して,2 年半が経過した.これは診断確定を目的としたレベルII胎児心エコー検査を登録するものである.年次推移と集計結果を報告する.【方法】オンライン登録された全国の会員からのデータを基に,(1)全検査数の年次推移,(2)都道府県別総検査数,(3)診断結果,(4)検査と説明に要した時間,(5)診断の時期,について集計した.【結果】(1)2 年半に登録された検査総数は2,604件で2004年(10~12月:315件,105件/月),2005年(1~12月:1,331件,111件/月),2006年(1~12月:958件,80件/月).(2)最多から大阪,長野,福岡,静岡となっており報告のない県もあった.(3)心奇形44%,正常心40%,不整脈11%,その他 5%.(4)検査時間平均31分,説明時間平均16.3分であった.(5)平均30週 4 日であった.【結語】多数例の集計によりわが国の状況を正確に把握することは重要である.

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