小児心臓血管外科医生涯育成プログラムについて

日本小児循環器学会では、安全で良質な先天性心疾患外科医療を継続的に提供するために小児心臓血管外科医生涯育成プログラムを策定し、2024年から各施設においてプログラムに沿った修練を開始して頂いております。本プログラムは以下の特徴があります。

レベル認定制

レベル認定制

本プログラムでは修練医が絶えず次の目標を持って修練できるよう、4段階のレベル制としております。レベル毎に手術実績をクリアできれば、審査を経てレベル認定となります。加えて、指導医要件を満たしている場合は申請を経て当該レベルの指導医資格も付与されます。

認定審査内容

(1)実績評価

認定審査内容

日々の修練において、修練医は育成指導医と共に術前ブリーフィング、手術の実践、術後デブリーフィングを行って頂きます。加えて手術毎に修練医がどれだけ独立して手術を行えたか総合評価 [実施要項 4-(3)]を受け、術後心エコーにて手術クオリティー評価 [実施要項 4-(4)]を行う事で、質の高い外科医療を担保し、外科医の自主性を養います。

(2)手術動画審査

客観的な手術技能評価として、レベル申請時には指定された術式の手術動画を提出して頂き、1人の申請者に対し2人の審査員による手術動画審査が行われます。評価項目については「実施要項 4-(5)」をご参照ください。尚、手術動画提出に際し、「施設同意」と「患者同意」が必須であり、各施設での同意取得をお願いします。

定期モニタリング

定期モニタリング

本プログラムでは6ヶ月事に定期モニタリングを行っております。モニタリングでは施設および修練医の修練状況の報告に加え、指導医から修練医への評価、修練医から指導医への逆評価を報告して頂き、修練医のサポート、修練環境のモニタリングを行います。

本プログラムの詳細については「実施要項」「実施要項模式図」をご参照ください。

小児心臓血管外科医生涯育成プログラム小委員会