日本小児循環器学会雑誌 第24巻 第2号(87-92) 2008年
著者
松裏 裕行
所属
東邦大学医療センター大森病院小児科
要旨
心臓核医学検査は形態診断には不適切であるが心筋への血流分布の客観的評価が容易で,虚血や壊死など心筋生存性viabilityの判定に極めて有用である.小児循環器領域においても川崎病はもちろん,複雑心奇形術後の術後遠隔期や成人先天性心疾患の経過観察にますます重要になりつつある.本稿ではシンチグラフィによる小児の心筋性状の評価について,方法と解釈の基本的事項を概説した.
キーワード
child, nuclear cardiology, scintigraphy, myocardium