1、III音の聴診で正しいのはどれか。
- 右仰臥位にする。
- Ⅰ音の前後に注目する。
- 下肢を挙上すると減弱する。
- 聴診器はベル型を使用する。
- 胸骨左縁第2肋間が最強点である。
正解:d
2、次のもので正しいのはどれか。2つ選べ。
- 左心低形成症候群は女性に多い。
- 大動脈弁狭窄症の頻度に性差はない。
- B型大動脈弓離断は22q11.2欠失症候群に多い。
- 大動脈縮窄はTurner症候群の部分症であることが多い。
- 大動脈弁上狭窄はAlagille症候群の部分症であることが多い。
正解:c, d
3、新生児の血行動態で正しいのはどれか。
- 肺血管抵抗は生後徐々に上昇する。
- 卵円孔は生後左房圧が上昇して閉鎖する。
- 動脈管は生後1日までに器質的に閉鎖する。
- 胎盤循環の停止に伴い、大動脈拡張期圧は低下する。
- 動脈管の閉鎖機転で重要なのは血中二酸化炭素分圧である。
正解:b
4、心内奇形のない修正大血管転位症について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 洞房ブロックの合併が多い。
- 心電図上V1にq波がある。
- 胸骨左縁第二肋間でII音が亢進する。
- 僧帽弁閉鎖不全が右室不全を促進する。
- 解剖学的右室の房室弁は肺動脈弁と線維性連続がある。
正解:b,c
5、生後2ヶ月の乳児。体重増加不良で受診。受診時体重4360g。哺乳時発汗が強く、皮膚色はやや蒼白で、多呼吸・季肋下で軽度の陥没呼吸を認める。経皮的酸素飽和度93%、呼吸数64回/分、心拍数170/分、末梢脈の上下肢差はない。肝臓を2横指触れ、辺縁はやや鈍。聴診上、II音は亢進、胸骨左縁にII/VI度の逆流性収縮期雑音があり、心尖部にIII音に引き続く低調な拡張期雑音がある。胸部エックス線を示す。
この患者に高濃度酸素を投与するとどのような変化が予測されるか。
- 心拍数の低下
- 哺乳力の回復
- 末梢循環の悪化
- 心雑音の微弱化
- 陥没呼吸の軽減
正解:c
6、左軸偏位を示さない疾患はどれか。2つ選べ。
- 三尖弁閉鎖症1b型
- 心内膜床欠損(房室中隔欠損)症
- 心内奇形のない修正大血管転位症
- 肺静脈狭窄のない総肺静脈還流異常症
- 心室中隔欠損を伴わない肺動脈閉鎖症
正解:d, e