COVID-19における全国の修練施設対象 2回目アンケート調査結果

  • COVID-19による診療への影響、病院における対応、全国の先天性心疾患の方のCOVID-19のPCR検査陽性者数、感染者の病状について、2回目のアンケート調査を行いました。
  • 調査期間:2021年2月〜4月第4波以前の調査です)
    調査対象施設:日本小児循環器学会 修練施設・修練施設群内施設145施設
    回答数:122施設(回答率:84.1%)
  • 集計結果は1回目のアンケート調査結果(2020年7月)と比較しました。

回答時点(2021年2月〜4月)の手術およびカテーテル治療・検査

手術およびカテーテル治療・検査 調査結果

コメント:
第4波以前の調査ですが、手術およびカテーテル治療・検査は約8割の施設で、通常時の8〜10割程度実施されています

最も制限した時の手術およびカテーテル治療・検査

最も制限した時の手術およびカテーテル治療・検査

コメント:
感染の状況によって、一時的に手術などが制限されています

回答時点(2021年2月〜4月)の外来診療

回答時点(2021年2月〜4月)の外来診療 調査結果

コメント:
外来診療は、約8割の施設で通常時の8〜10割程度実施されており、前回調査時より改善傾向にあります

最も制限した時の外来診療

最も制限した時の外来診療

コメント:
感染の状況によって、一時的に外来が制限されています
自由記述では患者さんの受診自粛の影響も伺えます

COVID-19感染者の病院受け入れ体制

COVID-19感染者の病院受け入れ体制

コメント:
多くの施設が他施設と連携して感染者を受け入れています

発熱者の外来受診(複数回答)

発熱者の外来受診(複数回答)

コメント:
8割強の施設が発熱患者を自施設の外来で診察しています
検査体制が整い指定病院への紹介が減ったことが伺えます

PCR検査(複数回答)

PCR検査(複数回答)

コメント:
各施設でPCR検査体制が整ってきています

家族面会(複数回答)

家族面会(複数回答)

コメント:
面会を完全に制限する施設が多いものの小児であることを配慮した対応もされています

回答時点(2021年2月〜4月)までにCOVID-19に罹患したCHD患者の総数

総数 うち成人患者数 うち重症化リスク(資料参照)該当者数
人数(前回) 人数 % 人数(前回) %
総数 56 (12) 18 32.1%
死亡 0 (0) 0 0.0% 0 (0) 0
重症(ICU治療あり)* 2 (1) 1 50.0% 1 (1) 50.0%
中等症(入院あり)* 21 (0) 8 38.1% 7 (0) 33.3%
軽症(入院なし)* 18 (11) 7 38.9% 8 (0) 44.4%

* 無効回答があるため3群の総和は総数と一致しない

コメント:
死亡例はなく、重症者も大きく増えていませんでした
感染予防の徹底もあってか、重症化しやすいと考えられる病態(資料参照)でも、重症化した人は多くありませんでした
今後も感染しないことが重要であり、引き続き感染予防に努めてください

まとめ

  • 手術およびカテーテル治療・検査は、一時的な制限はあるものの概ね実施されています
  • 外来診療は、感染状況や受診自粛もあり、従来通りではないものの、改善しています
  • 検査体制の整備が進み、検査可能な施設が8割を超えています
  • 重症者の増加はなく、死亡例もありませんでした
  • 重症化しやすいと考えられている病態(資料参照)でも、重症化した方は多くありませんでした
患者・家族:
引き続き気を緩めず予防行動を取り、感染および重症化を避けてください
学会:
今後も感染発生状況と診療への影響をモニタリングし、情報を共有します
重症者の実態を把握し、重症化リスクの再評価を検討します

*重症化するリスクの高い心臓病

  • 複雑な先天性心疾患の方(手術前、手術後)
  • 単心室(フォンタン手術後)
  • 酸素飽和度が低い、またはチアノーゼがある
  • 心臓の力が弱っていたり、心不全がある
  • 不整脈がある
  • 肺高血圧などの肺の問題がある
  • 過去3ヶ月以内に心臓の手術を受けている
  • 先天性心疾患以外に肝臓、腎臓、内分泌などの他の疾患を患っている
  • 心臓移植を予定している人、もしくは移植を受けた人
  • ダウン症候群、22q11.2欠乏症候群、無脾症候群、多脾症候群
  • ステロイド剤や免疫抑制剤の使用など免疫力低下のある人