日本小児循環器学会COVID-19対策特別チームが解散しました。(2024年7月10日)
2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症は5類感染症へと移行され、流行の鎮静化に伴い、COVID-19感染拡大下に組織された、日本小児循環器学会COVID-19対策と特別チーム役割も終えたものとし、活動を終了しました。今後の対応に関しては、日本医師会や公益社団法人日本小児科学会からの情報を注視してください。
5つの大切なこと(2020年4月20日)
1)感染予防に努めてください
基本的には病気を持たない人と気をつけることは同じです。ただし、心臓病のある人は症状が出やすく、重症になる可能性があります。軽く考えず、ご自身でできる最大限の感染予防行動を取り、身を守ってください。
2)薬の内服は継続してください
薬は健康状態を保つためにとても重要なものです。医師の指示がない限り、いつもどおり薬を継続してください。
3)予定している検査や手術が延期になることがあります
病院で患者さん自身が感染することや、患者さんが感染を広げてしまうことを防ぐため、また、急を要する治療を優先して行うために、状態が安定している患者さんの検査や手術を延期させていただく場合があります。
4)リスクの高い心臓病の人に症状が出た時は医療機関に相談してください
感染者が多い地域では、感染予防のため医療機関受診を控えるように言われています。特に重症化するリスクの高い心臓病の人に症状が出た場合は、外来を受診する前に医療機関(主治医)に相談してください。主治医のいる施設に必ずしも受診・入院できない場合があります。
また、新型コロナウイルス感染症の症状(発熱、倦怠感、呼吸困難、嗅覚・味覚異常)以外にも、動悸、息切れ、失神などの症状がある場合も相談してください。
重症化するリスクの高い心臓病
- 複雑な先天性心疾患の方(手術前、手術後)
- 単心室(フォンタン手術後)
- 酸素飽和度が低い、またはチアノーゼがある
- 心臓の力が弱っていたり、心不全がある
- 不整脈がある
- 肺高血圧などの肺の問題がある
- 過去3ヶ月以内に心臓の手術を受けている
- 先天性心疾患以外に肝臓、腎臓、内分泌などの他の疾患を患っている
- 心臓移植を予定している人、もしくは移植を受けた人
- ダウン症候群、22q11.2欠失症候群、無脾症候群、多脾症候群
- ステロイド剤や免疫抑制剤の使用など免疫力低下のある人
5)誤った情報や不確実な情報に惑わされないようにしましょう
様々な不安によって誤った情報や根拠などがはっきりしない不確実な情報に惑わされやすくなります。新型コロナウイルス感染症に関する情報は、時々刻々と変化しているため、その時点における正しい情報をできるだけきちんとした情報源から情報を得るようにしてください。情報源としては、厚生労働省や各医学会から発信されている情報を確認するようにして下さい。
- 5~17歳の小児の新型コロナワクチンに対する考え方
- 2022年4月時点での新型コロナウイルス感染症流行下での学校活動について
日本小児循環器学会における考え方 - 12〜17歳の小児に対する新型コロナワクチン追加接種について
- COVID-19における全国の修練施設のアンケート第2回調査結果(2021年5月21日掲載)
- 新型コロナワクチン接種後の心筋炎について(2021年8月11日)
- COVID-19における全国の修練施設のアンケート調査結果(2020年8月21日掲載)
- 小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方
- 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に関するQ&Aについて(2020年4月20日掲載)
- 先天性心疾患患者さんに有益な情報へのリンク集(2020年4月20日掲載、2022年8月26日更新)