日本小児循環器学会は5〜17歳の小児に対する新型コロナワクチン接種を推奨します。
厚生労働省「新型コロナワクチンの5〜11歳の子どもへの接種(小児接種)についてのお知らせ」
新型コロナワクチンQ&A、5〜11歳の保護者とお子様向けのパンフレット(PDF)も掲載されています。ぜひご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_for_children.html
日本小児科学会「5〜17歳の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方」(8月11日)
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=451
上記のリンクに記載されているとおり、日本小児循環器学会としては、5~17歳の小児で考慮すべき基礎疾患を有する者に対して、新型コロナワクチン接種を推奨します。「考慮すべき基礎疾患を有する者」に関しては「日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会:新型コロナウイルスワクチン接種に関する、小児の基礎疾患の考え方および接種にあたり考慮すべき小児の基礎疾患等( http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=409)」に記載されている「慢性心疾患」として挙げられている項目と、当学会が接種を推奨する《重症化するリスクが高いと考えられる心臓病》は同様の内容ですので、下記の項目をご参照ください。
接種にあたっては、先天性心疾患やその他の心臓病を基礎疾患として有するお子さんは、疾患や病態の重症度が様々であり、個別性が非常に高いため、特に本人の病態や病状をよく把握している主治医に、接種方法、接種後の体調管理や副反応に対する対応などを含めて事前によく相談して下さい。
重症化するリスクの高い心臓病
- 複雑な先天性心疾患の方(手術前、手術後)
- 単心室(フォンタン手術後)
- 酸素飽和度が低い、またはチアノーゼがある
- 心臓の力が弱っていたり、心不全がある
- 不整脈がある
- 肺高血圧などの肺の問題がある
- 過去3ヶ月以内に心臓の手術を受けている
- 先天性心疾患以外に肝臓、腎臓、内分泌などの他の疾患を患っている
- 心臓移植を予定している人、もしくは移植を受けた人
- ダウン症候群、22q11.2欠失症候群、無脾症候群、多脾症候群
- ステロイド剤や免疫抑制剤の使用など免疫力低下のある人