日本において、新型コロナウイルスワクチン接種が12歳以上の小児にまで拡大されたことを受けて、日本小児科学会、日本小児科医会が共同でワクチン接種に対する考え方を発表しました。
 当学会でも、基本的な考え方は同じです。最新情報は随時HP上で更新してまいりますので、ご覧いただければ幸いです。小児循環器疾患は個別性が高いので、個別の症状、診断、治療等についての相談を、学会としてお受けすることはできませんが、それぞれ主治医とよく相談していただくことを学会としてお勧めしています。

日本小児科学会:新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20210616__corona.pdf

日本小児科医会:12歳以上の小児への新型コロナウイルスワクチン接種についての提言
https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/Recommendation.21-06-16.pdf

新型コロナウイルスワクチン接種について

PDF版

なるべく多くの方が受けたほうが、集団免疫の成立により感染者数が減少し、感染収束を早期に実現させやすいため、ワクチン接種を積極的におすすめします。特に重症化が予測される基礎疾患のある方は、積極的に受けましょう。

ワクチン接種をしないほうがよいのは、過去にワクチン接種でアナフィラキシー反応(短時間で全身に激しい症状が出るアレルギー反応のひとつ。全身にかゆみやじんましんが出る、喘息や呼吸困難になるなどの症状)が出たことがのある方です。アナフィラキシー反応はワクチンの主成分ではなく添加物に対する反応であり、コロナワクチンでも同様の添加物への反応が予想されるためです。

明らかに発熱している時(基本的に37.5℃以上)や、急性疾患治療中は、ワクチン接種はできませんが、治癒した後に受けることができます。

重い副反応が起こることはまれです。一方、軽い副反応はよく起こります。重い副反応であるアナフィラキシー反応は、ワクチンを打って15〜30分以内に起きることがほとんどです。接種した場所で15〜30分ほど様子を見ることになっているため、それに従いましょう。

軽い副反応として、疼痛、発熱、頭痛、腹痛、けん怠感などはよく起こります。 1回目は接種後1〜2日間、2回目のほうが起こりやすく、接種後2〜3日間起こります。軽い副反応の症状に対して、鎮痛・解熱薬(市販薬でもかまいません)を内服して問題ありません。

よくある副反応ではない、胸痛、動悸、呼吸苦などの症状や、鎮痛・解熱薬でもよくならない強い症状、接種後3〜4日過ぎても症状がよくならない場合には、主治医やかかりつけ医に連絡して、診察してもらいましょう。

抗血栓・抗凝固薬服用中の方は、筋肉注射で内出血するかもしれません。接種後様子を見ている間は接種部位はもまずに、しっかり押さえておきましょう