日本小児循環器学会理事長 山岸敬幸

日本小児循環器学会理事長
山岸敬幸
(2021年9月1日)

Academic & Social 日本小児循環器学会

 2021年8月1日付で日本小児循環器学会・第10代理事長を拝命しました、山岸敬幸です。学会員の皆さまには、活発な学会ならびに学術集会の活動および運営に、大変お世話になることと存じます。何卒宜しくお願い申し上げます。
 私自身は、まだ理事選挙が立候補制でなかった2013年に初めて推薦理事として理事会に加わらせていただき、2015年立候補制選挙開始の年から選挙当選理事として、当時の安河内理事長のもと理事会でご指導いただきました。2015年から財務担当理事を経て、前期は坂本理事長のもと副理事長を務め、鍛えていただきました。これまでに「小循」から受けたご恩を返していきたいと思います。
 COVID-19禍の多くの制限の中、昨年は11月に延期された学術集会も、今年は7月に開催することができました。不自由もあったことと思いますが、両学術集会会長をはじめとする運営のご尽力により、学会員の皆さまには新しいタイプの学会・交流を経験していただけたのではないかと思います。新たな困難に対応しながら、新たな時代を切り開いていくことができればと考えています。
 そのうえで、学会はacademicでなければ面白くありません。疾患や病態を基礎から臨床まで科学し議論する、それが学会の醍醐味だと思います。そして、その議論を患者さんやご家族のために生かしたい、と皆さんが考えていることでしょう。学会が社会に開かれ、そして社会に貢献するものとなれば、学会員のやりがいは一入と思います。そこで、今期理事会のキャッチフレーズは「Academic & Social」な日本小児循環器学会としました。COVID-19禍で以前より難しくなってしまった、会員相互のsocialの充実の意味も込めました。
 Academic & Socialを目指す新理事会に、50年余の歴史を持つ日本小児循環器学会の「伝統と次世代継承」、そして困難の多い時代も乗り切る「革新」を感じていただければ幸いです。学会員の皆さまと一緒に、日本小児循環器学会の新たな歴史を作り、益々社会に貢献していきたいと思います。何卒宜しくお願い申し上げます。