日本小児循環器学会理事長 山岸敬幸

日本小児循環器学会理事長
山岸敬幸
(2022年8月16日)

『国内外の不安な情勢の中にも、明るい「Academic & Social」に向けての2年目』

 2022年8月となり、今期理事会も早2年目に入りました。
 ウクライナ情勢は長期化し、国内では3年ぶりの移動制限のない夏を迎えているものの、COVID-19感染拡大は第7波のピークに達し、相変わらず国内外には不安が溢れています。第7波の特徴は、子どもたちを含む若年層に感染が広がり、感染者対応に加えて、多くの自宅待機により業務に支障をきたす施設が増大しています。重症者対応もさることながら、必ずしも重症者がいなくても医療体制が逼迫する“医療崩壊”の状態が起こっていることと思います。学会のCOVID-19対策特別チームも再活性化し、「日本小児循環器学会ポータル」による情報共有も再開されました。HPの情報も随時更新してまいります。会員の皆様のご苦労・ご尽力に敬意を表し、また皆様のご無事を祈念しております。
 そのような情勢の中、学会として一番の出来事は、3年ぶりに学術集会・総会を対面で開催できたことです。過去2回の学術集会は、オンラインを中心としたハイブリッド開催で新たな形の学術集会を見せていただきましたが、今回は参加者の皆さんが対面開催の素晴らしさ、”Academic & Social”を改めて実感した学術集会になったのではないでしょうか。土井庄三郎会長、当番施設の皆様、学術集会運営事務局、学会事務局をはじめ、運営に携わった方、ご参加いただいたすべての会員の皆様に感謝申し上げます。
 また、厚労科研事業(白石班)との合同作成による(一般の方へ)「先天性心疾患・子どもの心臓病の解説サイト」が遂に完成し、公開されました。学会HP(トップページ右側のバナー)からもサイトにリンクして、制作者の気持ちのこもった優しくわかりやすいページを見ていただけると思います。患者さん・ご家族にもぜひご紹介ください。そしてまたフィードバックをいただき、学会としてもこのサイトを継続的に温かく育て、社会に貢献していきたいと考えています。会員の皆様のご意見も歓迎致します。
 2022年、皆の「小循」のますますの発展のために、基盤をしっかり整備しながら、学会誌、HP、web教育コンテンツなどの抜本的な改革も検討しています。不安な情勢の中、国内外の連携・発信もさらに拡充していきます。皆様の”Academic & Social”を実現する学会運営に向けて、ぜひ盛り上げていきましょう。