日本小児循環器学会理事長
山岸敬幸
(2022年1月14日)
年頭のご挨拶
早いもので2020年が始まり、もう2週間が経ちました。
会員の皆様、いかがお過ごしでしょうか。
昨年末から懸念されていたCOVID-19オミクロン株は、年明けとともに、あっという間に第6波を形成し、身辺慌ただしくなっていることと思います。まず、皆様のご無事を祈念し、そして小児循環器・成人先天性心疾患の患者さんとご家族のためのご尽力に敬意を表します。学会のCOVID-19特別対策チームも再活性化し、全国修練施設や患者会の皆様と連携して、効果的な感染対策について発信・情報共有していきます。
「Academic & Social」をテーマとする日本小児循環器学会の活動も、新たな年に入りますます活発になっていきます。まず、分科会としてJSACHD、JCIC、胎児心臓病学会が続けて開催され、7月には日本肺高血圧・肺循環学会と合同開催される小児肺循環研究会、そして札幌の第58回学術集会へとつながります。7月にはなんとかCOVID-19の終息を期待して、皆様と現地の学術集会を楽しみたいと、学会および学術集会関連委員会・事務局では準備も本格化しています。演題募集も始まっていますので、ぜひ奮って日頃の成果をご発表いただき、会員相互の議論と懇親を深め、明日の診療・教育・研究に生かしてまいりましょう。
一方、AEPC、AHAをはじめとする海外の学会への参加や交流は、web中心になっています。もちろん残念な面はありますが、普段参加がなかなか難しい方にはwebならではの手軽さを生かして、ぜひこの機会に参加してみて下さい。2月11日・祝日の朝に、AHA Young Heartとのジョイントミーティングが予定されています。
今年も学会から新たな小児循環器専門医が誕生します。昨年COVID-19禍の厳しい環境の中、研鑽を重ねて見事試験に合格した方々です。「循環器病対策基本法」、「成育基本法」がいよいよ施行されますが、新たな法律のもとに小児循環器・先天性心疾患領域の安心・安全な生涯的シームレスな診療を提供するためには、小児循環器専門医の力が必須です。学会では、引き続き、質の高い専門医の育成と維持、そして次世代への継承に尽力します。そのためにも学会誌、HP、web教育コンテンツなどの充実を図り、会員の皆様の診療・教育・研究に役立つ情報をたくさん発信していきたいと思います。学会・委員会活動など、お手伝いいただくこともあるかと存じますが、皆の「小循」の益々の発展のためにも、ご協力いただければ誠に幸いです。
2022年最初のニュースメール配信にあたりまして、一言、ご挨拶させていただきました。
本年も、何卒宜しくお願い申し上げます。