
理事長 山岸敬幸
2025新年度、学会員の皆様も新たな職場・新たな体制に心弾ませて診療・研究・教育に勤しんでいらっしゃることと思います。いつも活発な学会活動ならびに学会運営に大変お世話になり、誠にありがとうございます。
また、年明けには、都立病院初のクラウドファンディング、「子どもたちの笑顔のために!こころ病棟にもファシリティドッグを!」にも挑戦させていただきました。おかげさまで目標の2000万円を大幅に超える4700万円余のご支援をいただきました。応援していただきました皆様には、心より感謝申し上げます。1日も早くファシリティドッグ(写真)の力を「こころ病棟」を含む多くのこどもたちに届けると同時に、ファシリティドッグをもっともっとわが国の社会に知ってもらい、その数を増やすことができるよう、様々な形で活動を継続しますので、当活動報告のホームページ(https://readyfor.jp/projects/TMCMC-FD2025/announcements)にご注目いただき、これからも温かく見守ってください。
私たちの「小児循環器専門医」が、ついに日本専門医機構に認定されました。「小児科専門医」を基本領域とするサブスペシャルティ領域として、「新生児専門医」と並んで初めて認定された専門医制度、という快挙を達成しました。機構認定専門医は、何が違うのでしょうか? 私たちがこどもたち、患者さん、ご家族のためになすべきことは変わりませんが、より「国民のため」という要素が強くなり、「Academic for Social」としては、さらに一歩踏み込んだ専門医になります。詳しくはニュースレター(2025 No.1)をご覧下さい。
いよいよ次期理事選挙の公示が発出されました。今期理事会では、理事長、副理事長、理事長補佐、総務、財務、学術、渉外、監事1名からなる「未来予想図委員会」をヘッドクォーターとして、学会の現在と将来構想を検討し、実行してきました。今期理事会の最大の特徴として、ダイバシティにこだわり、理事の女性比率20%、理事会では33%として運営しました。やはり様々な局面で、重要な業務や有益な議論をすることができ、とてもよかったと振り返っています。今年は評議員の募集もありますので、ぜひ理事、評議員とも、多くの女性会員の立候補を望んでいます。と同時に、私たち男性会員も益々頑張りましょう。
ダイバシティも含めて、次期理事会そして学会の未来予想図はどのようになるでしょうか? よい「伝統」は継承し、しかし時代の変化に柔軟かつ迅速に対応して「革新」を起こす、そんな「小循」を楽しみにしています。この学会には、本当にこどもたちのために、社会のために、熱い思いを持った活動的な会員が多いと掛け値なしに感じています。理事長としても、とても恵まれていると感謝しています。そんな小循の明るい未来予想図は、今後も続いていくことと期待しています。
では、皆様、7月の三重の学術集会でお会いできることを楽しみに、残り3か月弱、引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。